一握の砂 2021.07.24

何がなしに
頭のなかに崖ありて
日毎に土のくするるごとし

遠方に電話の鈴の鳴るごとく
今日も耳鳴る
かなしき日かな

垢じみし袷の襟よ
かなしくも
ふるさとの胡桃焼くるにほひす

死にたくてならぬ時あり
はばかりに人目を避けて
怖き顔する